お金のことに無知すぎる。


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お金のことに無知すぎる。

会社を起こす、というのは、
たくさんの大義名分と、目立ちたいとかの私念がある。
そして全てとは言わないけど、悩み事ややりたいことの、
多くを解決してくれるお金が欲しいとかの思いがある。

NONOそんなことない。わたしはわたしのやりたい純粋な想いがあるのよ!
と最初は思う。

会社の立ち上げ当初、ペットリボンというサービスをやりたくて
そのサービスのしくみを考えると楽しくて楽しくて、まあーとにかく楽しかった。
そして考えれば考えるほど、実現し守りスケールさせるために、
わりと最初の方に資金力が必要なことに気き、ハッとした。

スケールしてからでは遅く、
そのサービスで食っていけるようになるまでは平行して利益を生み出す必要があるなあと思うから。

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このツイートが、そのときのあたしにぐさりとくる良い表現をしてる。
あたしのやりたいことに、周りを巻き込みすぎてんじゃないかと。
(当時手伝おうとしてくれた人たちには迷惑をかけてばかりでした。)

サービスは生み出して終わりではない。高確率ですぐ死ぬ。

話はそれて、ここ数年、華々しいリリースのニュースは目にしたけど
1・2年たってまだ話題をかっさらってるのは
LINEやパズドラくらいじゃないだろうか。

もしくは、ファイナンス面で目を引くリブセンスさん。

確率でどう、ってのはセンスがないかもしれないけど
少なくとも大分の片田舎では、東京にいた頃あんなにこだわってた「サービス」は、
河原に自生しているつくしよりも価値がない。

というわけで、資本金食いつぶしてサービス作ってそのまま、
どこかで就職でもいいし受託でもすりゃいいっしょって思ってはじめたわけだけど、
自分のやりたいことを実現するには資金力が必要なことに気づく。
この時点でだいたい起業してから8ヶ月。

やっと、「事業会社」としての意識がつき、軌道修正した。

ちなみに、あえて「事業会社」としたのは、
なにをやってもいいけど、それ自体が利益を生み出していないのであればただの寝言でしかないし
仮に増資などで何かしら価値がついているとしても、その段階ではまだ「金融業」だと思ってる。

ファイナンスに関して無知すぎたらきっと誰も幸せにはなれない、(株主、という意識が希薄という意味で)
もしくは遅かれ早かれ、あそこでこうしてればよかったと「タラレバ」を繰り返すのが目に見えている。

重複するけど、「平行して利益を生み出す必要がある」し、続けなくてはならないのですね。

お金のことに無知すぎた。

最初の頃のわたしはといえば、
SEOもデザインもプログラムもマークアップも、どれも中途半端だけど、
どれもひととおりはできるから何とでもなると思っていた。

お金のことはというと
経営の経験どころか中間管理職にすらなれなかった技術者あがり(それすら未熟)の私には、
あまりにも経験と知識が乏しくて数字の見方がわからなかったし今でも難しい。

もしくは数字を直視できない、苦手意識というのがある。精神的にもよくないしね。
そしてそれが、いわゆる超・自転車操業全盛期の幕明け。
しかもどこへ向かうのかがわからないというオプションつき。

お金にこだわるくせに、金のことを知らないから、
どこまで頑張ればいいかがわからずにモチベーションが下がって、
仕事は納期ギリギリになり、追い詰められて、更にモチベーションが下がるのだ。

そのサイクルが結局、
本来やりたかったことをどんどん遠のかせる。

事業計画書をみなおし、ルール・仕組みをつくる

中小企業にとって、たった数万数十万が会社の命取りになることがある。
余裕を持ちたくて、でも無知無計画すぎて、無理な受託をし、苦しくなる。

だから、事業計画があるのねえ。(イマココ!NEW!)
どういう計画にするのかが決まったら、今度はそれを単月・週・日まで落とし込み
そのときまでにどういなければならない、というのを決めなくちゃいけない。

あえて仕組みを決めたくはなかった。
仕組み化するということは、ルールが増えるということだ。縛りだってできる。

そういうのが嫌だから自分ではじめたのに!とどこかで捨てきれない想いもある。
もちろん、その方向性や仕組みを、少なくとも自分の要素で決めることができるけど、そんなに簡単な話でもない。

自分で体験してこそ自分の身になる

”気づき” や文章からの ”知識” はあちこちにあるので、わかってたつもりでいたけれど
自分で必要性に気づき、経験することでしか、本当に自分のものにはならないみたい。

少なくとも、自分でやってからでないと自分のものにできない私は、
やらなかったら一生気づかなかったことだと思う。

事業計画って大事なのだなあ。(イマココ!2度め!)

今でもまだまだ学ばなければならないことが多く、未熟。
「社長なんでしょ?すごいですね。」とか絶対的な位置にいるような言い回しをされるけど
ぜんぜん、家計を守っている主婦の方がよほどすごいと強く強く思います。

創業をこれから経験する人へ

自戒の意味もこめて恥を晒すようにこの記事を書いたのは、
華々しそうに見える5年目や10年目の会社のすごい人のお話よりも
ベンチャー2年目の身近なお話の方が聞きたい!と1年前に思ったからです。

最初は自転車操業かもしれないけど、自転車の車輪を大きくし、
より多くの想いと人をのせて目的地へ進むために
会社ってやつ(法人)は多くの難題を課すだろうけど、
なぜそれが大切なのかを気づいてください。

お金のこと、ファイナンスのことを勉強してください。
たったほんの少しのズレ(無知)が、遠くへ走ったあとに大きくずれていることに気づくはず。
もしくは、なんとなくゴールにたどりついて満足する。本当はもっと先まで行けたのに。

そしてそれを共有してください。
わかってるのは、自分だけかもしれません。
(これも最近、気づいた・・・。)

それでも最初の想いは変わらない

んで、サービスつくるのやめるのかっていうと最初の最初の動機の軸だけは
どんなに現実を見てもブレない。

それどころか、やりたいことはどんどん増えてる。
やりたいことを実現するためだったら、頑張れる。

すべては私と私の会社に関わる人が、やりたいことをやれる会社にするために。

おわり